日本人受賞者の期待が集まってますね。
もし、日本人が受賞したらその関連銘柄や株価が注目されるんです。
2017年の今年も早いもので10月に入りました。
10月と言えばあの権威あるノーベル賞の発表日がある月ですよね。
ここ数年は毎年日本人の受賞者が出ていますので、今年はどのような方が選ばれるのかとても楽しみです。
すでに発表の日程は決まっていて、ノーベル生理学・医学賞は10月2日、物理学賞は3日、化学賞は4日、平和賞は6日、経済学賞は10日の予定です。
文学賞の日程だけは後日発表されるとのことですが、毎年一番最後の発表となるみたいなので、10日以降ではないかと思います。
また、文学賞にもフォーカス!
ノーベル賞2017の日本人の有力候補
ノーベル賞2017の日本人の有力候補者の情報を見ていきましょう。
化学賞
宮坂力特任教授 桐蔭横浜大学
「ペロブスカイト型」と呼ばれる結晶構造物を用いて、板に塗るだけで発電が可能という薄くて軽い低コストでの次世代太陽電池を考案したことが評価されている。
吉野彰教授 名城大学大学院 旭化成顧問
電気自動車(EV)や携帯情報端末用のバッテリーとしてさらなる需要拡大が見込める、リチウムイオン2次電池を開発した。
前田浩名誉教授 熊本大学 崇城大学DDS研究所特任教授
松村保広 国立がん研究センター分野長
がん細胞を狙って薬を送り込む「ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)」の研究を進めた。
生理学・医学賞
坂口志文特任教授 大阪大学
制御性T細胞(Tレグ細胞)がその過剰な反応を抑制する役割を担っていることを突き止めた「制御性T細胞と転写因子Foxp3の特性と機能に関する独創的な発見」が評価されています。
本庶佑名誉教授 京都大学
免疫細胞の働きを抑制し、がん細胞が免疫からの攻撃を防ぐ働きを持つ「PD-1」というタンパク質を発見しました。
森和俊教授 京都大学大学院理学研究科
タンパク質の品質が細胞内の「小胞体」と呼ばれる器官で選び分けられる仕組みを解明しました。
満屋裕明教授 熊本大学
1985年にアメリカで世界初のエイズ治療薬「AZT」を開発した。
遠藤章特別栄誉教授 東京農工大学
青カビから血中コレステロール値を下げる薬の開発につながった物質「コンパクチン」を発見し、それが「スタチン」というコレステロールを低下させる動脈硬化などの特効薬の開発につながった。
物理学賞
十倉好紀 理化学研究所創発物性科学研究センター長
強磁性、強誘電性、強弾性などの性質を複数有する物質系で、将来的に省エネメモリーにつながるとよそうされている「マルチフェロイック物質」を開発した。
飯島澄男特別教授 名古屋大学
ナノテクノロジーを利用した材料の代表的存在である「カーボンナノチューブ」研究を評価されています。
関連銘柄と株価について
ノーベル賞の関連銘柄と株価についてみていきたいと思います。
*以下の情報は記事作成時点でのものです。
「ペロブスカイト」関連
・第一稀元素化学工業<4082>[東証2] 株価1,795円
・堺商事<9967>[東証2] 株価1,946円
・藤森工業<7917> 株価3,800円
・テクノスマート<6246>[東証2] 株価1,970円
・フジプレアム<4237>[JQ] 株価391円
「リチウムイオン電池」関連
・旭化成<3407> 株価1,385.0円
・ジーエス・ユアサ・コーポレーション<6674> 株価591円
・日立化成<4217> 株価3,085円
・日本カーボン<5302> 株価4,395円
・昭和電工<4004> 株価3,505円
・東レ<3402> 株価1091.5円
「DDS」関連
・シンバイオ製薬<4582>[JQG] 株価239円
・日油<4403> 株価3,180円
・アンジェス<4563>[東証M] 株価661円
・森下仁丹<4524>[東証2] 株価2,979円
「免疫」関連
・小野薬品工業<4528> 株価2,549.5円
・医学生物学研究所<4557>[JQ] 株価2,456円
・第一三共<4568> 株価2,538.0円
「カーボンナノチューブ」関連
・帝人<3401> 株価2,218円
・GSIクレオス<8101> 株価1,911円
・日本ゼオン<4205> 株価 1,459円
となっています。
2017年のノーベル賞で日本人の誰かが受賞した時の関連銘柄とその株価がどうなるか面白そうですね。
文学賞候補の村上春樹にも注目!
毎年、文学賞の候補として注目され続けている作家の村上春樹さんですが、今年は念願のノーベル文学賞受賞となるか期待を込めて調査してみたいと思います。
9月27日に公表されたイギリスのブックメーカー(賭け屋)の予想では2位につけており、今年も有力候補であることは間違いなさそうです。
村上春樹さんの作品は、日本国内のみならず、60を超える作品が欧米やアジアなど50以上の言語で翻訳されていて、これを聞く限りでも世界的な作家であることがわかると思います。
村上さんが有力候補と目されるようになったのは、2006年にノーベル文学賞の登竜門といわれる、チェコの「フランツ・カフカ賞」をアジア圏で初受賞してからです。
それ以来、毎年のようにブックメーカーの賭けでは上位にランクインしています。
ではなぜ村上春樹さんは10年もの間注目され続けているのに、中々受賞することができないのでしょうか?
昨年のノーベル賞の発表では世界に衝撃が走りました。
音楽を通じてベトナム反戦運動などに大きな影響を与えたアメリカのボブ・ディランさんが、歌手として初めての栄誉に輝いたのです。
一昨年は、チェルノブイリ原発事故などを扱ったベラルーシの女性ジャーナリストが受賞しており、小説や詩など従来の文学ジャンルの枠にとらわれない受賞者が目立ちます。
その背景にはスウェーデン・アカデミーの会員の若返りが関係しているようで、文学の概念を広げようとする意図を感じると専門家は指摘しています。
今年はその反動で、従来の文学作品が受賞するという見方もあるようですが、これまで同様、言語や国(地域)の持ち回りの形は変わらないだろうとも考えられているようです。
1901年から続くノーベル文学賞は当初は欧州言語を中心に受賞していましたが、その後、アフリカやアジアなどの国々の受賞が加わっていきました。
持ち回りということであれば、川端康成さんの受賞(1968年)から大江健三郎さんの受賞(1994年)までが26年なので、そろそろ日本人の受賞者がでてもよさそうです。
しかし、東アジア圏という大きなくくりでいうと、2012年に中国の莫言(ばくげん)さんが受賞していますので、当分厳しいという専門家の意見もあります。
しかし、専門家の予想を覆す受賞者が出ることも多いノーベル文学賞ですので、発表日までは大いに期待して待ちたいと思います。
村上さんが受賞したときに関連してくる銘柄には、
・文教堂グループホールディングス<9978>[JQ] 株価545円
・ブックオフコーポレーション<3313> 株価816円
・三洋堂ホールディングス<3058>[JQ] 株価995円
・トップカルチャー<7640> 株価518円
などがあります。
どうなるんでしょうね~。
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