こんにちは。
肺炎がやっと治った熊本市在住の管理人です。
病気って嫌というか怖いですね。
今年はニュースでやたらとがんに関するものが目立っていたように思います。
医学関係のニュースって本当に多いですよね。
みんなの最大の関心事の一つですから。
芸能人や有名人、著名人ががんを公表されたり亡くなられたりとか・・・。
日本人の2人に1人はかかってしまうとういう「がん」なので、心配している人も多いと思います。
病院で治療してしているのに結局は治らずに亡くなられていく・・・。
そんな話が多いですよね。
管理人のまわりでもがんに関する話題が結構多いんです。
ちょっと具合が悪くなったりしたら、自分はがんじゃないかと心配したり不安になっている人もいます。
管理人もそんな1人です。(笑)
NHKスペシャル「“がん治療革命”が始まった~プレシジョン・メディシンの衝撃」って番組があります。
タイトルからわかるように非常に興味深いです。
プレシジョン・メディシン(Precision Medicine)というものなんですが、日本語では「精密医療」と訳されています。
がんの治療法が根本的に変わっていっているんです!
最先端の研究ではそういう方向に向かっています。
この治療方法に関してはアメリカの方が進んでいます。
昨年2015年にオバマ大統領が一般教書演説の中でこのことに言及しています。
実は、日本でもプロジェクトがちゃんと進行しているんです。
この番組に国立がん研究センター研究所長の間野博行さんが出演されますが、この方にも興味を持っている管理人であります。
後ほど紹介する「SCRUM-Japan」というプロジェクトに外部アドバイザーとして参加されています。
そこでの肩書きは東京大学大学院医学系研究科教授となっています。
ちなみに、この番組のナビゲーターを務めるのは原千晶さんなんですが、ご自身も二度もがんの経験をされています。
https://common-topics.com/hara-chiaki/
ちょっと脱線してしまいました。(笑)
そんなわけで今回は、プレシジョン・メディシン(精密医療)とは何なのか?ということから解説していき、さらに日本で参加している病院や施設の一覧なども紹介します。
その他に、プレシジョン・メディシン関連の話としてある会社の株の銘柄などについても説明します。
プレシジョン・メディシン(精密医療)とは?
プレシジョン・メディシンとは、日本語では精密医療と訳されていますが、英語では「Precision Medicine」と書きます。
「Precision」という英単語の意味は 正確、精密、精確といった意味で、「Medicine」は医学とか医療という意味です。
直訳ですね。
最近のがんの論文にプレシジョン・メディシン(Precision Medicine)という言葉がよく出てきます。
ということは、これからのがん治療において注目されていくのだと思います。
記事冒頭にも書いたようにNHKスペシャル「“がん治療革命”が始まった~プレシジョン・メディシンの衝撃」が放送されるくらいですからね。
日本で治療に使っている病院や施設に関しては後ほど紹介します。
どういったものであるかを簡単に説明すると、がんの遺伝子解析をまずおこない、その解析結果に基いて適切な抗がん剤などの治療薬を投与するというものです。
医学者の中村祐輔さんが提唱した「オーダーメイド医療」に近い医学概念と言えるかもしれません。
「オーダーメイド医療」とは、患者さん一人ひとりに最適な薬の種類や量を決めて投与するという医療です。
プレシジョン・メディシン(精密医療)もそれに近いものがあります。
どういうことかというと、「ゲノム」、つまり人間の遺伝情報全体を使って患者さんに対する薬の効き方をしっかり正確に分類していくんです。
そして、「効く」ということが確認できた薬だけを使うんです。
まさにオーダーメイドって感じです。
管理人だけではないと思いますが、この治療方法を知ったらかなり期待してしまいます。
自分のがんに効くことがわかっている薬だけを使うんですからね。
とりあえず抗がん剤の治療を始めたけ全然効果がないってことが避けられそうですから。
これまでがんの治療がどういう風になされていたかも興味あるところだと思います。
例えば、肺がんだと組織で分類し、その分類に基いた薬を使っているようです。
この薬の使い方ってどういうことかというと、効く確率が高いと思われる薬剤を試行錯誤しながら使うというやり方なんです。
効果がなくてしかも苦しいとか辛いといった副作用に悩まなくてはいけなかったらたまったもんじゃないですからね。
ところが、プレシジョン・メディシンの場合はがんのゲノム解析をして患者さん個人のがんに効くことがわかった薬が投与されるんです。
だから、今後のがん治療においての期待が高いと思われます。
ところで、NHKスペシャルでは、進行した大腸がん患者である48歳の男性の例が解説されます。
この方は何度もがんが再発し、すでに手術不能となっていた方です。
4度の再発です。
いわゆる末期がんの方です。
ここまでの状態になると手術以外の治療法しかないわけです。
大腸がんなので通常はその治療薬が投与されますが、プレシジョン・メディシンによって皮膚がんの治療薬を使うことに。
もっと詳しく説明すると、皮膚がんの一種であるメラノーマの治療薬でした。
そしたらなんと、腫瘍の大きさがかなり縮小してしまったんです。
43%という半分くらいの縮小率でした。
とんでもないというか、劇的な効果です。
プレシジョン・メディシンに関してこんなケースがどんどん報告されてきてるんです。
管理人をはじめ、医師でもない医学のド素人からするとこの成果には驚かされ興味を持ってしまいますよね。
それで、プレシジョン・メディシン(Precision Medicine)とは何?ってことを管理人のわたしは早速調べてみたわけなんです。
がんの遺伝子解析をまずやることがポイントですね。
もし、管理人ががんと診断されたら従来のやり方ではなくプレシジョン・メディシンという精密医療をおこないたいです。
特に薬が効かないがんの患者さんがこのことを知ったらすぐにやりたくなるんじゃないかと思います。
命に関わる切実な問題ですから。
NHKスペシャルを見た患者さんからの問合せなどが殺到しそうですね。
ここで気になるのは日本でこんな治療が出来るのかということです。
日本で実現させようとしているのかは政策からは見えてこないという医師の指摘もあります。
でも、アメリカではオバマ大統領が昨年2015年に一般教書演説の中の科学技術に関する施策として、プレシジョン・メディシン・イニシアチブ(Precision Medicine Initiative)を開始することを語っています。
やっぱりアメリカってすごいですね。
次の大統領はドナルド・トランプさんになりますが、これに関しては何も変更はなさそうですね。
はっきりしたことは現時点ではわかりませんが。
アメリカでの個別化医療は進んでいっているようなんですが、日本での場合がすごく気になります。
こんな治療法を知ってしまったわけですから。
がん治療を根本的に変えてしまうというか、まさに革命的であると管理人は考えています。
そんなわけで、次にプレシジョン・メディシンに関する日本での参加施設や病院などの医療機関について調べてまとめてみました。
日本での病院や施設を紹介!
最高に気になるプレシジョン・メディシンですが、日本でもプロジェクトが実は始動しているんです。
「SCRUM-Japan」というプロジェクトです。
日本初の産学が連携した全国のがんゲノムスクリーニングなんです。
このことを知って管理人的にはすごく安心しました。
日本でも進んでいってるんです。
すごく期待してしまいます。
このプロジェクトには、昨年2015年に国立がん研究センター東病院など全国約200医療機関と10数社の製薬会社が参加しています。
世界最先端のプロジェクトなんです。
患者さんに関してはこれまでに3000人が参加しています。
そして、今現在は7000人近くの患者さんが治験に参加。
まずは、参加している製薬会社といった企業は下のようになってます。これらは本記事を作成している時点の情報なので今後変わっていく可能性もあります。
アステラス製薬株式会社、アストラゼネカ株式会社、Amgen Inc.、エーザイ株式会社、MSD株式会社、小野薬品工業株式会社、協和発酵キリン株式会社、第一三共株式会社、大鵬薬品工業株式会社、武田薬品工業株式会社、中外製薬株式会社、日本イーライリリー株式会社、ノバルティス ファーマ株式会社、ファイザー株式会社、メルクセローノ株式会社
有名な製薬会社の名前ばかりですね。
ということは、それだけ注目度が高いということがわかります。
プレシジョン・メディシンの治療を受けたいって思ったら次に気になるのが病院や施設などの医療機関です。
自分の住んでいる地域での治療がおこなえるのかは重要ですよね。できれば家から近いところで治療したいですから。
結論から言うと日本全国にあります。
例えば、管理人が住んでいる熊本には熊本中央病院、熊本地域医療センター 呼吸器内科、熊本大学医学部附属病院呼吸器内、済生会熊本病院呼吸器科 、熊本再春荘病院があります。
こういった病院は今後もどんどん増えていくのではないかと思います。
最新情報はSCRUM-Japanのホームページ内にある参加施設のところを見ればいいです。
⇒ SCRUM-Japanのホームページ
病院名や施設名だけを早く知りたい方は、参加している日本での病院や施設の一覧が下のURLから確認できます。
各都道府県ごとに記載してあります。
⇒ LC-SCRUM-Japan参加施設
⇒ GI-SCREEN-Japan 参加施設
こういった病院や施設などがこれから日本全国にもっと増えていくといいですね。
SCRUM-Japan以外でもいろんな大学病院がプレシジョン・メディシンをおこない、今後も増えるようです。
病院などの施設の数が増えるのはいいことですが、その一方で問題もあります。
それが治療費などの費用です。
約40万円~100万円位のお金がかかるそうなんです。
その後にもお金の点で問題があります。
薬などで保険がきかないものが出て来る可能性です。
それで、自由診療保険も考えていかなくてはいかなくなる可能性を指摘する声もあります。
画期的な治療法が現れたからといってすべてがいいこととは限りません。
今後、ガンになる方はさらに増えていくと思います。
プレシジョン・メディシンが次世代のメインのがん治療となるならば日本は国として国民のために主に費用の面でしっかりとした対策をおこなってもらいたいものです。
そういう体制ができていないと治るとわかっているがんも治せなくなります。
日本国民の経済格差から大きな医療格差へと進んでいく状況となれば、政府としてもこれを無視することは出来ないと思います。
銘柄について
なんで銘柄って疑問に思うかもしれませんね。
プレシジョン・メディシンってオバマ大統領の演説時点から注目されていて、さらに日本でもプロジェクトが進行しています。
がん治療の革命って言われてるくらいですから。
それで株の注目銘柄として名前が挙がっているのが「プレシジョン・システム・サイエンス株式会社」なんです。
精密機器の会社です。
プレシジョン・メディシンで遺伝子(ゲノム)解析をしているってことで注目されたんだと思います。
ま~、管理人のわたしは株はよくわからないし、はっきりいってあんまり興味がありません。(笑)
ただ、こういった革命的な治療法なんてものが出てくると、当然それに関連した会社が注目されて話題になるのはわかります。
そういった理由ちょっとふれてみた次第であります。
プレシジョン・メディシンは今後すごいことになりそうですね。
がん治療においては最高に注目すべき事の一つであるのは確かでしょう。
がん関係の論文でも最近よく出てくる言葉の一つになってますからね。
さらに新たな情報が入ったら本記事にも追記していこうと思っています。
コメント
スクラムジャパンに参加しておられる施設 (病院)で京都、滋賀にある施設を教えてください。
坂本進様、コメントありがとうございます。
下のURLにアクセスすればわかります。
LC-SCRUM-Japan参加施設⇒ http://epoc.ncc.go.jp/scrum/lc_scrum/institutions.php#secMap06
兵庫県宝塚近くでスクラム ジャパン
参加施設を教えて下さい。宜しくお願い申し上げます。松田。
松田繁様、コメントありがとうございます!
返信が遅くなり大変申し訳ありません。
兵庫県では下の病院や施設がプレシジョン・メディシン関連です。
LC-SCRUM-Japan参加施設は次のようになります。
兵庫県立がんセンタ-、神戸大学医学部附属病院、公立学校共済組合近畿中央病院、明石医療センター、神戸市立医療センター中央市民病院、国立病院機構 姫路医療センター、兵庫県立尼崎総合医療センター、市立伊丹病院、日本赤十字社 神戸赤十字病院、兵庫医科大学病院、神戸低侵襲がん医療センター、姫路赤十字病院。
SCRUM-Japan(クラム ジャパン)関連の病院や施設に関しては下記のURLより確認できます。
LC-SCRUM-Japan参加施設 ⇒ http://epoc.ncc.go.jp/scrum/gi_screen/institutions.php
妻が新潟がんセンターで子宮体癌治療中です、スクラムジャパン所属病院なんで、プレシジョンメデシーを希望しましたが、内科のみおこなっているので婦人科では行いませんとのことでした
自由診療(自費負担)でも行って下さいとお願いしている処ですが、しっかりとした対応がしてもらえません。理由は婦人科は対応していないとの事でした、内科と連携取れないかとの質問でもだめでした。新潟県で対応可能な医療機関はないでしょうか?
宜しくお願い致します。
後藤直様、コメントありがとうございます。
返信が遅れまして大変申し訳ありません。
早速ですが、新潟県については以下のようになります。
新潟県立がんセンター新潟病院(内科)、新潟大学医歯学総合病院(呼吸器感染症内科)、長岡中央綜合病院(呼吸器内科 )、日本赤十字社 長岡赤十字病院(呼吸器内科)、新潟県立中央病院(内科)
全国の病院や施設などの一覧リストは以下のURLよりわかります。参考にされてください。
⇒ http://epoc.ncc.go.jp/scrum/lc_scrum/institutions.php#secMap06
⇒ http://epoc.ncc.go.jp/scrum/gi_screen/institutions.php
昨年の12月質問を致しました後藤直と申します、コメントありがとうございました、しかしながらスクラムジャパンについて大変頼りになるシステムであるとの事で、新潟県立がんセンターは勿論のこと、新潟県長岡市の日赤病院にもまた、国立がん研究所にも問い合わせをしましたが、スクラムジャパンはまだ一般のがん患者には適応していないとの事でした、スクラムジャパンとは違う組織として日本ではだだ一つ、北大病医院が癌の遺伝子解析診断を行ってくれることを突き止め検討していますが、治療病院をどうするか懸案であります。この様にNHKテレビに表現されたレベルまではスクラムジャパンは機能していない現実に落胆しているところです、早く軌道にのせて頂きたいと願うものです。
北大病院で遺伝子解析をして薬が見つかったとしても、近くの病院で治療が受けられるものかどうかが不安な状況です。
後藤直様、コメントありがとうございます!
テレビで放送されたレベルまでスクラムジャパンは機能していないというのが現実でしょうね。
あのテレビ放送はかなりのインパクトが有り、反響もすごかったようです。
しかしながら、後藤直様も経験された現実が今の日本。
やはり、国が本格的動かないと当分の間はほとんど進展がないのではないかと思います。
次世代のがん治療としてかなりの見込みがあるなら国が率先して進めるべきです。
それは結局のところ、国益にもつながっていくのではないかと思っています。
おそらく、テレビを見た後に後藤直様のようにすごく期待していたにもかかわらず、真実を知って落胆された方がかなりいるはずです。
アメリカでの進み具合なども再び調査して日本での現状を記事にしようかと考えています。
SCRUM-Japan(スクラム ジャパン)以外で、プレシジョン・メディシンが行われているのは、北大以外に、順天堂大、横浜市立大、京大、岡山大などの各病院です。今後増えていく予定で、約40~100万円はかかり、その後の薬剤も保険がきかないものがあるとすれば、メディコムなどの自由診療保険も考えないといけないかもしれません。
玉田昌夫様、貴重な情報提供ありがとうございます!
そうですよね。
画期的ながんの治療法が出来て、それをおこなう病院が増えるのはいいことだと思いますが、治療費などのお金の問題が大きくなると普及に影響が出る可能性が高くなります。
保険がきき誰でも受けられる治療法になってくれるのを祈るばかりです。