テレビの「林修の今でしょ!講座」で医師の池谷敏郎さんによる「臓器別ダイエット講座」があります。
池谷敏郎さんは循環器系臓器の名医と言われる方で、ご自身でもダイエットをしリバウンドを経験され克服されたことがあります。
今回は、臓器別ダイエットの効果や方法を説明し、具体的なやり方、ダイエット効果をさらに引き出すスムージーのレシピや作り方、そして腸腰筋を鍛える運動も解説します。
最新の医学から明らかになった「脳」「胃」「腸」「胆のう」といった臓器の特徴を活かしたダイエットとは?
お楽しみに!
臓器別ダイエットの効果や方法
臓器別ダイエットとは、「脳」「胃」「腸」「胆のう」という4つの各臓器の医学的なメカニズムを利用してダイエット効果を引き出し痩せるという方法です。
この方法を提唱しているのが、循環器系臓器の名医と言われる医学博士で池谷医院の院長である池谷敏郎さん。
経歴も実績も十分な医師です。
安全であり簡単、安心のダイエット法と言えるでしょう。
4つの臓器にそれぞれフォーカスすると、次のようなダイエットに効果をもたらす特徴があるんです。
1.脳はリバウンドをさせるか決めます。
2.胃は食欲の出方を決めるホルモンを制御しています。
3.腸には脂肪燃焼効果。
4.胆のうが作る成分は脂肪燃焼を指示する。
これら4つの臓器の効果を利用した方法が池谷敏郎先生の臓器別ダイエットなんです。
やり方は?
次に各臓器別のダイエット効果とやり方について解説します。
脳ダイエット
空腹か満腹かを決定しているのは、おなかではありません。
食欲をコントロールするスイッチは「脳」にあるんです。
どこにあるのかというと、大脳の中の視床下部という部分です。
ここには、何かを食べるように命令を出す「摂食中枢」と食べるのをやめるように命令を出す「満腹中枢」があります。
これらの中枢がうまく機能することで、食欲がコントロールされているんです。
飢点(きてん)というツボがあります。
食欲の抑制や過食の調節などの効果があるツボです。食事の15分くらい前に刺激すると食べ過ぎを防ぐことができると言われています。
「飢点」というツボは、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激します。
この効果で空腹感を抑えてくれるんです。
ちょっとおなかが減って何か間食したくなった時に、この飢点を刺激してやることで空腹感がおさまってきます。
このように飢点というツボを押す方法で脳の満腹中枢をコントロールできるんです。
胃が食欲をコントロール!
ダイエットを成功させるためには食欲のコントロールが不可欠です。
ここで重要な役割をはたすのが「グレリン」と「レプチン」という2つのホルモンです。
グレリンは胃から分泌されるホルモンです。
グレリンが分泌されると、脳の視床下部にある食欲中枢が刺激され、食欲が増すことになります。
本来グレリンは、空腹で体内のエネルギー不足のときに、エネルギーの補充するように促すために分泌されるホルモンです。
必要なときだけ食欲が増すように出来れば、食べ過ぎて太ってしまうことはありません。
もう一つのレプチンは胃とは関係ないんですが、脂肪細胞から分泌されるホルモンです。
ついでだから説明しておきますね。
「レプチン」は基本的には食後に分泌されるホルモンです。
レプチンが分泌されると、脳の視床下部にある満腹中枢が刺激されます。
その結果、満腹感を感じるようになり、食欲が抑制されるというメカニズムです。
つまり、血中のレプチン濃度を高く維持できれば、食欲を抑制でき、ダイエット効果がさらにたかまるというわけです。
ダイエットでの最大の問題はリバウンドです。
実はこのリバウンドにグレリンとレプチンという2つのホルモンが関係しているんです。
レプチンは胃とは関係なく脂肪細胞から分泌されることを上で説明しました。
ダイエットで脂肪細胞が減ってもレプチン受容体の感度が本来の状態に戻るまでには時間差があります。
つまり、痩せたところで、しばらくの間は食欲をなかなか抑えられないってことなんです。
でも、グレリンとレプチンというホルモンをコントロールする方法があるんです。
その1つが睡眠時間をしっかりとるという方法です。
平均睡眠時間と肥満の関係の研究では、睡眠時間が5時間未満の人は肥満になりやすいという結果が出ています。
また、睡眠時間とグレリン、レプチンの血中濃度の比較研究では、睡眠時間が短い人ほど、グレリンが多く、レプチンが少ないという結果になっています。
食欲を刺激するホルモンが多くて、抑制するホルモンが少ないってことになります。
つまり、食べ過ぎに陥りやすい状態になるということです。
もう一つが体脂肪を減少させ、レプチン受容体を本来の状態の戻すことです。
そうなると、体脂肪が減って痩せていくごとに食欲が抑えられるってことになりますからね。
腸の脂肪燃焼効果
乳酸菌には腸内の善玉菌を増加させ、腸をきれいにする働きがあります。
腸が本来のきれいな状態になると、基礎代謝が上がるので脂肪を燃焼しやすい体となり、ダイエット効果が期待出来ます。
また、腸内の乳酸菌の一種である「ラクトバチルス」は、直接体脂肪を減らしてくれる効果があります。
理由は、脂肪を減らす「共役リノール酸」を作ってくれるからです。
このように腸には脂肪の燃焼効果があります。
胆のうの胆汁について
「胆汁酸ダイエット」という方法があります。
胆汁は肝臓で作られ、胆のうに蓄えられます。
食べ物を腸内で消化して吸収するために必要な消化液です。
胆汁は脂質を消化する役割を持っています。
褐色脂肪細胞を活性化させ脂肪の燃焼を促進し、基礎代謝を上昇させてくれるんです。
ここで気をつけなければいけないことは、腸内に分泌された胆汁の一部はそのまま排出されるんですが、ほとんどは体内に再吸収されてしまうんです。
つまり、再吸収されて再利用される胆汁を体外に排出し、新しい胆汁を分泌させることが脂肪を燃焼させてダイエット効果を得るためには必要です。
新しい胆汁を作るということがポイントになります。
胆汁酸で脂肪を燃焼させダイエットするのにオススメなのが「杜仲茶(とちゅうちゃ)」と「マイタケ」です。
杜仲茶には、胆汁酸の分泌を促進する効果がある「アスペルロシド」が含まれていますし、マイタケに含まれる「MXフラクション」には胆汁の排出を促進する働きがあるからです。
スムージーのレシピと作り方
スムージーといえば、池谷敏郎さんは「体においしい はじめてのスムージー」という本の監修をされたりしています。
ここでは、池谷式朝ジュースのレシピと作り方を紹介します。空腹感をあまり感じなくなり、ダイエット効果があります。
水溶性と不溶性の食物繊維が両方ともバランスよく含まれているアマニ油(亜麻仁油)を入れるのがポイントです。
【材料】
ニンジン 1.5本 リンゴ 1/2個 レモン1/2個 アマニ油 小さじ1杯
ショウガをひとかけら入れるのもおすすめです。
【作り方】
①ニンジンの皮をむき、リンゴの芯を取り除く。
②レモンはしっかり洗った後に、皮ごと小さく切る。
③ ①と②の材料をジューサーに入れる。ミキサーを使う場合は、水を少し入れるか氷を入れる。
④ ③をコップに移し、アマニ油を入れる。
以上で、池谷式朝ジュースの完成です!
ショウガを入れた場合にはもっと飲みやすくなり、血行が良くなるので、冷え性の人には特におすすめです。
以上、臓器別にダイエットや脂肪燃焼効果を解説しました。
腸腰筋を鍛える運動併用で太りにくい体に!
腸腰筋をきたえることでどうなるかというと、基礎代謝が上がり体質改善になるんです。
その結果、太りにくい体になれるというわけです。
腸腰筋を鍛える運動にはいろいろあるのですが、最も簡単な方法を紹介します。
これなら1分程度で鍛えられます。
腸腰筋を鍛えることは、ダイエットだけでなく、便秘や肩こり、腰痛、お尻の垂れなどいろんなことに効果があるんです。
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