こんにちは。
熊本市在住の管理人です。
何のこと?って思う人がほとんどだと思います。(笑)
制御性T細胞ともいい、後ほど解説しますが、この研究で大阪大学の坂口志文教授がノーベル生理学・医学賞の有力候補になってるんです。
ところで、最近、病気したり体調が悪いという人たちが多いので健康や体調管理にすごく気を遣っています。
インフルエンザなどはよほどひどくなければ一時的なものなのでそれほど心配するものではないんですが、アレルギー疾患はまた違った辛さがあります。
アトピー、花粉症、喘息などは一度かかってしまうと治らないというイメージがあります。
実は管理人、上に書いたアレルギー関連の病気をすべて経験しています。
といっても、今はすべてが治ってしまったんですけどね。
一番きつかったのは喘息です。
小学生の時からでした。
発作が起こると苦しくて夜も眠れないんですよね。
横にさえなれないという大変さ。
こんな辛さや苦しみから早く解放されたいとアレルギー疾患の人たちは思っているはずです。
実はですね。
アレルギーとは無縁の人たちがいるんです。
それがアメリカに住んでいる「アーミッシュ(Amish)」と呼ばれる人達です。
ドイツ系の移民なんです。
今から約200年前にアメリカに移り住むようなったんですが、当時の生活様式を変えずに今も自給自足の生活をしているんです。
どういった生活かというと、加熱殺菌されていない生乳を飲むことと家畜と濃密な接触をしているというものです。
アレルギーが無いってことで、その原因や理由を明らかにすべく生活様式との関係が調査・研究されました。
それで、アーミッシュ(Amish)と同じように生乳を飲み家畜と接触する生活を送っている人の血液検査をおこないました。
そしたら、アレルギー反応をおさえる免疫細胞が35%も多かったんです。
その免疫細胞が制御性T細胞(regulatory T cell)です。
通称、Tレグ細胞(Treg cell)と呼ばれています。
このTレグ細胞を増やすことで免疫細胞が誤った攻撃をするのを防ぐことが出来ます。
つまり、アレルギー反応が抑えられるというわけです。
Tレグ細胞の増やし方が気になるところです。
Tレグ細胞を増やす食べ物にはある特別な「米」などあります。
また、Tレグ細胞と腸との関係についても説明していきます。
Tレグ細胞とは?
Tレグ細胞とは何?って初めてこの言葉を聞いた人は思うでしょうね。
「Tレグ細胞」って通称で免疫細胞なんです。
制御性T細胞と言うんです。
大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文教授が発見した細胞です。
この発見ってノーベル賞級とも言われているほどすごいものなんです。
では、何に効くのかというと本記事のタイトルにあるようにいろんなアレルギーに対してです。
アトピー、花粉症、喘息などいろんなアレルギー疾患が治ってしまう可能性があります。
アレルギー関係では管理人も苦しんできた1人です。
アトピー、喘息、花粉症はすべて経験済みです。
特に喘息は発作がひどくて手術までしています。
でも、結局治りませんでした。
アレルギーによる病気って本当につらいですよね。
赤ちゃんのひどいアトピーなんか代わってあげたいって思うくらいです。
要するに、Tレグ細胞を利用した治療で様々なアレルギー疾患が克服できる可能性が出てきたってわけなんです。
一度花粉症になったら治らないなんてあきらめている人も多いようですが、最新の研究により従来の常識が覆されそうになっています。
予防法とか治療法とか・・・。
過剰な免疫反応を抑えるメカニズム
どういうメカニズムなのかを説明します。
人間の体内に細菌等が侵入すると免疫細胞がそれら異物を攻撃するように司令を出します。
その際、Tレグ細胞は免疫細胞が間違って人間にとって害のない異物を攻撃しようとした時にその攻撃を阻止してくれるんです。
過剰な免疫反応が出なくなるというわけです。
要するに、ひどいアレルギー反応が出るのを抑えてくれるんです。
もっとわかりやすく言うと、アレルギーの症状が出ないようにしてくれるというわけです。
Tレグ細胞が増えるとアレルギーが出にくくなったり出なくなったりしてしっかりした免疫システムが構築されます。
こんなことがわかってしまったら次に気になるのがTレグ細胞を増やす方法、つまり増やし方です。
これには食べ物が大きく関係しています。
増やす方法
例えば、これまでの食物アレルギーの予防ではその原因であるアレルゲンとなる食べ物を出来るだけ摂取しないようにするというのが常識でした。
こういった方法だと、中には食べられるものがほとんどなくなってしまうなんて大変な方もいました。
すでにおわかりだと思いますが、Tレグ細胞が作られ増えればアレルギーの症状が出なくなりますから従来のアレルゲンとなる食物をひたすら避けるというやり方をする必要はなくなってしまいます。
これってこれまでのアレルギー予防の常識を根底から覆してしまったって感じですよね。
実際、国立成育医療研究センターの大矢幸弘医師は妊娠中や授乳中にアレルギー食品を避ける必要などないと言っています。
これはTレグ細胞が発見され研究されていろんなことがわかってきたからです。
もっとも気になるのが免疫細胞であるTレグ細胞を増やす方法、つまり増やし方です。
実はこれはアレルギーの原因物質、つまりアレルゲンによって変わってくるんです。
どういうことかというと、例えばスギ花粉症ならスギ花粉に効果を発揮するTレグ細胞があるんです。
人間の体の免疫システムって本当に複雑ですごいですよね。
花粉症に関してはすでにTレグ細胞に着目した免疫療法があります。
スギ花粉症用の根治療法である「舌下免疫療法」です。
この療法は2014年に保険適用となっています。
花粉の成分を体内に吸収させてTレグ細胞を増やし根治させるという治療法です。
舌下免疫療法はダニが主な原因とされているこれまた多いアレルギー性鼻炎の治療にも使われています。
ダニの体の成分を使ってTレグ細胞を増やすんです。
花粉症に関してはまだあります。
無害な花粉を含んでいる「花粉症治療米」が開発され、臨床試験ではすでに効果が出ています。
Tレグ細胞を増やす方法には上のような増やし方があります。
こういった治療法の詳細は自分で下手に調べまくるよりも病院で医師に直接聞いて説明してもらうのが手っ取り早いと思います。
それが一番安心出来ますからね。
本記事ではこんな方法があるよってことで概略だけ紹介させてもらいました。
食べ物について
アレルギーをTレグ細胞を増やす治療法で治すってのはわかったけど、食べ物で増やすのに効果があるものが気になる方は多いと思います。
普段の食生活でTレグ細胞を増やせますからね。
実はあるんです。
その食べ物とは「昆布」です。
管理人の大好物の1つです。
昔は嫌いだったんですけど、今は大好きです。
これがわかったのは東京理科大学の研究からです。
現段階ではマウスを使った研究結果です。
でも、人間に対する効果も期待されています。
昆布なら人体にはあんまり害はなさそうなので安心できますね。
しかし、食べ過ぎは甲状腺機能低下や便秘、ムクミなどを引き起こす可能性もあるようですから気をつけるべき点もあります。
まさか身近な食材である昆布でTレグ細胞が増やせるなんてびっくりです。
栄養学的にも優れているので普段の食生活に取り入れたいですね。
海藻嫌いの人は結構多いと思いますから。
特に子供なんかはですね。
とにかく食べ過ぎだけは注意です!
適量が気になるところですが、とろろ昆布なら一回にひとつまみ程度で週に2、3回程度と説明してあるサイトがありました。
これも医師に直接相談するのが一番安全で安心だと思います。
アレルギーやアトピーへの効果を紹介!
Tレグ細胞に着目した花粉症やアトピー等のアレルギーの最新の最先端治療についてこれまで説明してきました。
これらをまとめてわかりやすく解説している本があります。
どういった治療法があるのかやその効果などについて説明してあります。
それが上の画像の「アレルギー医療革命」です。
NHKスペシャル取材班による本です。
内容について少し説明しておきます。
アレルギーの最先端の医療とその効果について書かれています。
そのポイントは次のようになります。
免疫細胞が間違って攻撃するのを抑える新たな制御性T細胞、通称「Tレグ細胞」が発見されたこと。
乳幼児期のうちから家畜などの細菌に触れる機会が多いととTレグ細胞が増えること。
妊娠中や授乳中に母親はアレルギー食品を避ける必要はないこと。
花粉症は舌下免疫療法で完全に治る可能性があること。
花粉症の治療米が研究開発中であること。
こういったことがこの本には書かれています。
腸との関係
Tレグ細胞(制御性T細胞)は腸内で作られます。
腸は人体で最大の免疫器官って言われています。
腸って非常に重要なんです。
腸内環境を整えることが健康や病気治療にはすごく大事ってことです。
最近は腸の重要性について聞くことが多くなりました。
実は管理人、腸内環境をよくするために「スイマグ(スイマグ・エース)」をかなり前から飲んでいます。
これは緩下剤で便秘の薬として口コミなんかで評判になっている商品です。
管理人はこれで腸内をいつもきれいにしておこうとしているわけです。
免疫力って大事ですからね。
がん予防とか。
特に大腸がんが最近多いですからね。
飲むようになったきっかけは、西式健康法(西医学)を使った治療法を取り入れている病院に断食(ファスティング)入院するためでした。
目的は喘息の治療です。
断食が喘息治療に大きな効果があるって聞いたからです。
大学病院でも断食やってますよね。
名前は違いますが「絶食療法」ってやつです。
断食の研究ってかなり進んでいるんです。
ノーベル生理学・医学賞を受賞したアレクシス・カレル(Alexis Carrel)でさえそのすごい効果について著書の中で言及しているくらいですからね。
理化学研究所のホームページに腸内細菌が作る酪酸とTレグ細胞(制御性T細胞)との関係の研究について書かれていました。
またそこには、食物繊維が多い食事の摂取で酪酸が増加することも記載されていました。
Tレグ細胞を増やす食べ物として昆布を紹介しましたが、食物繊維が確かに多いですもんね。
以上のように、Tレグ細胞(制御性T細胞)を増やすには腸が重要だってことです。
免疫力の低下とがん発生に関する疑問
Tレグ細胞は過剰な免疫システムを抑制しますが、そうなったら免疫力が低下してガンになるんじゃないかと心配にもなってきます。
免疫細胞のがん細胞に対する攻撃が不十分だと増殖してしまいますからね。
結論から言います。
そのような心配は全くないようです。
理由は、Tレグ細胞は免疫細胞の誤った攻撃だけを抑え込むからです。
コメント
はじめまして、管理人さんが過去に喘息であって今は治っているということに驚いています。どのようにして治されたんでしょうか?喘息で手術というのも初耳でした。具体的にお教えいただけるとありがたいです。
アラジン様、コメントありがとうございます!
喘息を完治させた方法ってことで、せっかくですからわたしの体験談記事にしてみようと思います。
是非読んで下さいね!