オウムアムアは史上初めて太陽系外から飛来した天体で、その形状、速度や加速度などから、宇宙人の宇宙船ではないかとハーバード大学の教授が考えるくらい謎に包まれています。
オウムアムアは恒星間天体です。
その形状に関しては、長さ400mの葉巻形(型)。
この発見は歴史的発見と言われており、今もなお謎に満ちています。
しかしながら、オウムアムアの正体は小惑星ではなく彗星の可能性が高いという見解もあります。
もし、宇宙人の宇宙船であるとしたら、最終的な目的は何なのか?
どこからきたのか?
目的地は?
これからどこへ行くのか?
現在位置はどこなのか?
などなど・・・。
様々な多くの疑問点や知りたいことがたくさん出てきます。
オウムアムア(Oumuamua)とは?
そもそも、オウムアムア(Oumuamua)とは一体何なのか?
2017年10月に太陽系外から地球のそばを通った恒星間天体がOumuamua(オウムアムア)と呼づけられました。
今までに小惑星や彗星を約75万個も発見しましたが、どれも太陽系のものでした。
しかし、今回発見されたオウムアムアは太陽の重力に関係なく加速していたり、複雑な回転をしていたことから、太陽系ではない初の恒星間天体であると言われています。
そして、長さが400メートル以上に対して、幅数十メートルと細長い形をしており、これまでにこのような形状の天体は太陽系では存在が確認されていませんでした。
また、天体の明るさが7.3時間の周期で10倍も変化しており、細長い形や自転によって明るさが変わっていると考えられています。
明るく光っているときは太陽の光を効果的に反射していると考えられており、太陽系から遠ざかった今現在は暗くなっているようです。
密度は高く、岩石質か多量の金属を含む組成で、水や氷はほとんど存在していないと考えられています。
表面は赤みがかった光を反射しており、人間の目では深い茶色に見えます。
『大気とほうき星のような尾が見えるため彗星』、『星に近い形をしていて、尾を持たないため小惑星』そして、『宇宙人の宇宙船』ではないかという議論が科学者たちの中で注目され話題となり激論に。
はっきりと尾が観測されていなかったり、奇妙な動きをしていることから今だに結論は出ていません。
オウムアムア(Oumuamua)という言葉の意味
ハワイのパンスターズ望遠鏡にて発見されたOumuamua。
公式名称は『1I/2017 U1』です。
しかし、歴史的な発見であったため覚えやすい名前を付けたいということで、オウムアムアと名付けられました。
オウムアムア(Oumuamua)はハワイ語で、「斥候(せっこう)」や「遠方から来た初めての使者」という意味があります。
正確なハワイ語ではOumuamuaではなく、’Oumuamuaという表記が正しいです。
「斥候(せっこう)」とは前もって敵や地形を探るという意味を持っています。
『遠くから来た最初の偵察兵』。
インパクトがあって意味を覚えやすいですね。
オウムアムアの正体は宇宙人の宇宙船(UFO)なのか!?
長さ400メートル以上、幅数十メートルと葉巻のような形をしており、この形から宇宙船のように見えます。
このことから、太陽系外のどこかから地球を偵察しにやってきたと言われています。
このオウムアムアの形状は、ガスや塵などの摩擦やダメージを最小にとどめることができるため、惑星間の移動に適している宇宙船(UFO)であると考えられています。
人工物で、人為的な操作によってオウムアムアが宇宙内を移動しているとしたら、その目的が非常に気になるところですね。
「人」という漢字を使いましたが、そこは突っ込まないでくださいね。(笑)
オウムアムアの加速や速度について
オウムアムアの速度は秒速44kmで、ものすごいスピードで移動していると言われています。
例えば、地球の引力を振り切って脱出して月や惑星へ向かう場合、秒速11.2kmの速度が必要です。
地球の公転速度、つまり、地球が太陽の周りを回る速度が秒速約30km。
こういった速度から、オウムアムアの速度が異常に早いということがわかります。
速度以外では、太陽系の重力から抜け出す時に異常な加速を行なったことが観測されており、このことから宇宙人との関わりが考えられるようになりました。
こういったことも、オウムアムアが宇宙人の宇宙船ではないかと推測する根拠の1つになっています。
オウムアムアはどこから来た?
オウムアムアはどこから来たのか?
その軌道計算によれば、こと座のベガの辺りからやってきたことがわかっています。
ベガといえば、七夕の織女星ですね。
こと座のベガと地球間の距離は25光年くらい。
25光年だと240兆kmというとんでもない距離です。
なので、ものすごい速度といえども太陽系まで到達するのにはかなりの時間がかかります。
そのため、オウムアムアは太陽系に到達するまで数億年もの年月をかけて銀河内をさまよっていたと推測されています。
2018年11月の情報によるとオウムアムアは土星軌道まで遠ざかっており、二度と太陽系の内側に戻って来ることはないとも言われています。
オウムアムアにとって太陽系の近くにくることが一瞬の出来事であったのに、ここまで語られているなんて、本当に謎が多いゆえにその正体が何なのかという好奇心が湧いてくる魅力的な天体なんでしょう。
オウムアムアに関する仮説と論文について
最後に、オウムアムアに関する仮説や論文について解説します。
学術誌『The Astrophysical Journal Letters』にハーバード大学の宇宙物理学者シュムエル・ヴィアリー氏と天文学部長のエイブラハム・ローブ氏は真剣に宇宙船であるという説を投稿しています。
想定よりも早い速度で太陽から遠ざかっていることから、ソーラーセイルのようなものによってオウムアムアは宇宙空間を移動している。
また、オウムアムアは地球を探索するために異星人から意図的に送られてきた探査機なのかもしれない。
と投稿しています。
確かに不可思議な動きをしていることから未知の力が働いていると考えるのが、1番納得しやすい考えだったのかもしれません。
しかし、イギリスのクイーンズ大学ベルファスト校の宇宙物理学者である、アラン・フィッツシモンズ氏は地球外生命体が存在してほしいと考えているので、存在するという絶対的な証拠が欲しいけれども、これは違うと一蹴しています。
宇宙人がいるというのは地球人にとって長年の夢ですよね!?
違うという考えもたくさんありますが、少しでもその可能性を感じることができたというだけで嬉しいです。
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